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紀元前6000年頃、古代メソポタミア地方では麦を粒のまま食べていました。
時が経つと麦を石の上でこすり、粉状にして、それに水を加えて煮て、粥状にして食べました。
これを焼いて保存性をよくしたものが初期のパンだと考えられています。
しかし、この時代はまだ酵母菌が加えられていないので平状で硬い平焼きパンでした。

その後、古代エジプトでほんの偶然から「醗酵パン」が誕生し、食物や供え物として作られるようになりました。
エジプトからギリシャへパン作りが伝わり、パンを作る技術を身につけた専門のパン職人が登場します。
古代ローマ時代になると、パン屋も出現します。ブドウ液から作られた酵母も使われるようになり
大型のオーブンの発明や製粉技術の発達により、大規模なパン製造業者が出現します。

その後ヨーロッパからアジア、アフリカへも伝えられ、世界各地で主食として取り入れられるようになりました。

日本には戦国時代に伝えられたとされています。
しかし、江戸時代に日本人がパンを食べたという記録はほとんど無く、キリスト教と関係があったため、
製造が忌避されたともいわれています。また、当時の人々の口には合わなかったという話も。

本格的に日本人の手によってパンが作られたのは、「アヘン戦争」がきっかけと言われています。
徳川幕府が、米飯は炊くときの煙が敵方にとって格好の標的になり、すぐ発見されることを恐れ
兵糧としてパンを作らせました。固いパンは、保存性と携帯性の面ですぐれているという考えもあったようです。
当時、パン作りの指揮をとった江川太郎左衛門は、「パンの祖」として知られるようになりました。

鎖国が解かれた後、横浜、神戸などの港町を中心に、パン作りが広がりました。
1869年、現存するパン屋でもっとも古い「木村屋総本店」が銀座に開業。
6年後には、日本独特の「あんパン」が発売され、人気商品になりました。
近年、日本では惣菜パンや菓子パンと呼ばれる具入りのパンが発達しています。

現在の生活で「パン」は無くてはならない存在と言えるでしょう。




 
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